ノロノロの実

疲れて働く意欲が消えそうなので、ここで一発現実逃避をしてみる。
たしか今日は大学の二次試験のはずなので
随分前のことにはなるけれど、わたしも受験生だったときのことなどを思い出してみる。


と思ったけど昔過ぎて思い出せない。
一生懸命勉強していたなーという印象はあるけれど、美化しているような気もする。
問題集を買いあさるのが好きな受験生だった。
この化粧品は効くんじゃないかと基礎化粧品を次々と買ってしまう感じに近いかもしれない。
今の人たちはどんな風に受験勉強をするのだろう。やっぱりネットで調べ物とかするのかなあ。


よく覚えていることが二つある。なぜ覚えているかというと人に何度も話しているからだ。
一つは受験当日の目覚ましテレビの星座別運勢が最下位だったこと。
もう一つは泊まったホテルで夕食を食べていたら、同じ大学を受けると思われる男性がお母さんと一緒に来ていて
そのお母さんが周囲の人にご飯をよそってあげたり話しかけたりしていて
「リアル教育ママだー」と、とても驚いたこと。


今思えば驚くべきことではないのだけど
特に教育熱心でもない地方の学校で育ったわたしにとっては初めて見るタイプの人だった。
無事大学へ入れてからは、もっと大きな驚きをたくさん経験できるわけなのだけど。


母方に美しい二人の従姉妹がいて、年上の彼女たちはいつも先をいっていた。
わたしが小学生のときは「中学校のほうが大変だ。」と言われた。中学生になったらたしかに大変だった。
けれど今度は「中学校より高校のほうがつらい。」と言われた。たしかにいっぱい勉強しなければついていけなかった。
これらの言葉はわたしにとっては魔女の呪いのようで怖かった。
そしてわたしも同じような言葉を妹に言っていたかもしれない。
呪いは今も続いているのだろうか。